構成の名称
- Recovery Kit for Route53による制御
構成の前提
- クラスターノードから見たクライアントが、クラスターノードのVPC外(オンプレミスや別VPC)にあり、Direct Connect・VPCピアリングで接続されている。
- クライアントからはホスト名でアクセスしてくる。
構成の特徴
- LifeKeeperではAZを跨いだ構成を標準としてます。AWSではAZを跨ぐとサブネットも跨ぐことになってしまうので、同一サブネットが基本のオンプレミスのように仮想IPアドレスが稼働系ノードと待機系ノードの間で切り替わるだけではうまくルーティングを制御できません。
- そこでRecovery Kit for Route53では、クライアントにRoute53でホスト名の名前解決をさせてルーティングを制御します。Route53のAレコードには予め稼働系ノードのURLが登録されています。これによりクライアントからの通信はホスト名の名前解決の結果、稼働系ノードに正しく到達します。
- フェイルオーバー時には、LifeKeeperからAWS CLIを使用してRoute53のAレコードを待機系ノードに自動的に紐づけ直すことで、クライアントからはStandbyノードへの通信が可能となります。
- 制約事項として、AWSの仕様上Route53をAWS CLIで制御するにはインターネットに出られることが前提となります。また、クライアントがホスト名でアクセスできることも条件です。他にも、Route53を導入するため、TTLなどDNSの設計も考慮する必要があります。
<Route53 Recovery Kitを使用した概念図(オンプレから接続)>
関連資料
- マニュアル
- 詳細な構築手順(StepByStepガイド)
- Linux版:4.【Linux】Amazon EC2環境でのHAクラスター構築 Step by Step ガイド【Amazon Route 53編】】
- Windows版:6.【Windows】Amazon EC2環境でのHAクラスター構築 Step by Step ガイド【Amazon Route 53編】
- スプリットブレイン対策として、Quorum/Witnessの使用が推奨されています。詳しくは下記をご参照ください。
- 連携ソリューションページ