1.事前確認、事前作業
アップデート対象の OS カーネルバージョンを LifeKeeper がサポートしているかどうかを確認してください。
・サポート対象の OS バージョンについては、サポートマトリックスをご覧ください。
SIOS Protection Suite for Linux / LifeKeeper for Linux v9.5 から v9.5.1 までのバージョンの場合
v9.2 から v9.5.1 のサポートマトリックス
SIOS Protection Suite for Linux / LifeKeeper for Linux v9.0 から v9.4.1 までのバージョンの場合
v9.0 から v9.4.1 のサポートマトリックス
SIOS Protection Suite for Linux / LifeKeeper for Linux v8.1 から v8.4.1 までのバージョンの場合
v8.1 から v8.4.1 までのサポートマトリックス
SIOS Protection Suite for Linux / LifeKeeper for Linux v7.1 から v8.1.1 までのバージョンの場合
v7.1 から v8.1.1 までのサポートマトリックス
・具体的なサポート対象カーネルバージョンについては、リリースノート内の”システム要件”>”Linux
オペレーティングシステム”の項目記載のリンクよりご参照頂けます。
最新のリリースバージョンとなる SIOS Protection Suite for Linux / LifeKeeper for Linux 9.5.1 の場
合は以下のとおりです。
9.5.1 リリースノート >> Linux の設定
※カーネルのマイナーバージョンアップの場合、ハイフンの次までが一致する場合、サポート対象となります。
例)LifeKeeper for Linux v9.3 の場合
カーネル「2.6.32-642.el6」に関しては下記のカーネルバージョンは全てサポート対象とします。
2.6.32-642.el6
2.6.32-642.1.1.el6
2.6.32-642.3.1.el6
2.6.32-642.4.2.el6
2.6.32-642.6.1.el6
2.6.32-642.6.2.el6
2.6.32-642.11.1.el6
2.6.32-642.13.1.el6
2.6.32-642.15.1.el6
・LifeKeeper のアップグレードが必要な場合
ご利用中のバージョンの LifeKeeper がまだサポートしていない、最新の OS カーネルにアップデー
トをする場合は、該当カーネルをサポートしているバージョンまでに LifeKeeper をアップグレード
する必要があります。
LifeKeeper の製品サポートをご購入いただいているお客様は、無償で最新バージョンにアップグレ
ードすることが可能ですが、LifeKeeper 製品をアップグレードするためには、「アップグレード申
請書」の提出が必要になります。
アップグレード申請に関しては、下記リンクをご覧ください。
アップグレード申請書
2.バックアップ
カーネルをアップデートする前に、lkbackup コマンドにて LifeKeeper 設定のバックアップをご実施ください。これにより、万が一カーネルアップデートで問題が発生してOSが破損された場合でも、容易に LifeKeeper を再構築し、元の設定に戻す事が可能になります。
lkbackup コマンドについての詳細は、下記リンクをご覧ください。
[Linux]クラスタ構成のバックアップ/リストア方法を教えてください。
※OS のバックアップに関しては、イメージバックアップ等をご利用いただき、適切にバックアップをお願いします。
3.カーネルアップデート順序
■メジャーアップデートの場合
カーネルのメジャーアップデート後に LifeKeeper を再インストール(アンインストール -> 新規インストール)する必要があります。
1. LifeKeeper を停止する。
2. lkbackup を取得する。
3. LifeKeeper をアンインストールする。
4. カーネルをメジャーアップデートする。
5. カーネルに対応した LifeKeeper をインストールする。
■マイナーアップデートの場合
LifeKeeper を停止してカーネルのアップデートを行ってください。
1. lkbackup を取得する。
2. LifeKeeper を停止する。
3. カーネルのアップデートを行う。(必要ならOSを再起動する)
4. LifeKeeper を起動する。
どちらのノードから先にアップデートしても構いませんが、DataReplication をご利用されている場合、OS の再起動は稼動系(Active)ノードから先に停止し、待機系(Standby)のノードから起動する事を推奨しております。
DataReplication 環境の停止順序についての詳細は、下記リンクをご覧ください。
[Linux]DataReplicationリソースの起動、停止の順序を教えてください。
また、カーネルアップデート作業の間に両ノードのカーネルが一時的に異なる問題が発生しますが、アップデート作業中に発生する一時的なバージョン差に関してはサポート対象とさせて頂いておりますので、ご安心ください。
重要
v9.1.1 ~ v9.2.2をご利用している際にカーネルをアップデートする場合、予め DataKeeper のパッケージをアンインストールする必要がございます。
詳細は、下記オンラインマニュアル、およびナレッジをご参照ください。
OS をアップグレードする際の注意点
[Linux] Kernel のアップデート後、LifeKeeper の “setup” の再実行が必要になるケースがあります
4.検証方法
・切り替えテスト
カーネルアップデート後、お客様の必要に応じて切り替えテストを実施してください。
コマンドによる切り替え方法についての詳細は、下記リンクをご覧ください。
[Linux][Windows]コマンドでのスイッチオーバの方法は?
5.アップデートで不都合が生じた場合
カーネルアップデート後、LifeKeeper が正常に動作しない場合は、サポート窓口までお問い合わせください。
公開日:2016年2月25日
更新日:2019年10月31日