DataReplication環境でのLifeKeeperの起動と停止は、以下の順序で行ってください。
OSの起動、停止の手順も同様です。
[ノード停止]
1. Activeサーバの停止
2. Standbyサーバの停止
※LifeKeeperの仕様としてはどちらのノードからでも停止は可能であり、Standby側を先に停止するオペレーション自体は問題となるものではありません。
Active側を先に停止するメリットは、Active側を先に停止することで、Active側とStandby側のデータを同一の状態に保つことが出来るという点にあります。
[ノード起動]
1. Standbyサーバの起動
2. Activeサーバの起動
DataRepllicationリソースを起動する際には、Standbyサーバを先に起動させなければなりません。
ミラーリングのデータは「ActiveサーバからStandbyサーバへ」流れます。
そのため、ミラー先となるStandbyサーバはActiveサーバよりも先に起動させておく必要があります。
また、上記の手順を踏まずにActive側のノードから起動した場合は、データ保護を目的としたフラグファイルが作成します。
このフラグファイルはDataReplicationリソースの起動を抑止するものです。
/opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/netraid/[DataReplicationのリソースタグ名]_data_corrupt
起動させる順序を間違えた場合は、上記のフラグファイルが作成され、通常の手順では起動することが出来ません。
このフラグファイルを両ノードで削除いただくか、GUI管理画面のDataReplicationのリソースメニューから
「Force Mirror Online」を実施いただく必要があります。
これにより、LifeKeeper GUI管理画面上でActive側のリソースをアクティブにすることができます。
アクティブ後はActive側からStandby側に全同期処理が開始されます。
LifeKeeper for Linux v7.0以降のDataReplicationではActive側、Standby側の順序で起動した場合、
Active側だけが起動している状態の場合は、DataReplicationリソースの起動に失敗しますが、
Standby側も起動しコミュニケーションパスの通信が確立したタイミングでレプリケーションリソースの起動が再開します。
改訂履歴
公開日:2011年9月22日
編集日:2014年12月16日
改訂:2021年12月15日:Activeノードを先に起動した時の動作について修正しました。