現象
LifeKeeper for Linux v8 の Oracle Recovery Kit を使用する際に NLS_LANG
の設定が日本語環境となっている場合、LifeKeeper が行う Oracle の接続・
起動・停止に対する確認の処理が失敗します。
Oracle リソースを作成する際に、ユーザー名/パスワード項目の
入力後、以下のメッセージがウィザード画面に出力されて、リソースの作成に
失敗します。
<画面出力>
===================
SQL > SP2-0223:SQLバッファ内に行がありません。
SQL > 切断しました。
===================
また、リソース作成ではなく、LifeKeeper for Linux v8 へのアップデートした場合も、
アップデート後の Oracle リソースの起動および停止処理が失敗します。
原因
LifeKeeper for Linux v8 の Oracle Recovery Kit では、これまでの ksh から perl で処理
するように変更されました。この変更において、NLS_LANG が英語設定となっている
ことを前提とした処理が記述されていることが起因します。
影響を受けるバージョン
LifeKeeper for Linux v8 (Oracle Recovery Kit 8.0.0-5104)
対処方法
・NLS_LANG の設定を英語環境に変更することで、本事象を回避することが可能です。
※NLS_LANG の設定は、全てのノードで行ってください。
・またパッチを適用することにより、本事象を回避することも可能です。
パッチは以下のバージョンに対してご提供しております。
LifeKeeper for Linux v8 (Oracle Recovery Kit 8.0.0-5104)
円滑な製品サポートをご提供するため、パッチのご提供先は弊社にて管理させ
ていただいております。お手数をお掛けして恐縮ではありますが、パッチをご
希望の際は、以下の情報とともにサポートまで申請をお願いいたします。
なお、本不具合は、LifeKeeper for Linux v8.1.1 以上のバージョンで修正対応済みです。
・パッチ導入に際しての作業ご担当者様の以下の情報
– PSC No.
– 氏名
– 会社名
– メールアドレス
– ご連絡先電話番号
・導入先エンドユーザ名
※なお、本パッチは以下の不具合の対策としてご提供しているパッチと同じものです。
そのため、すでに以下のパッチを適用済みの場合は、再度適用する必要はございません。
[Linux] Oracle リカバリキットを使用時に Oracle プロセスを誤って停止することがある
<改定履歴>
[2012年10月24日 改定] 修正パッチの情報を追加しました。