この度、LifeKeeper for Linux 向け Generic ARK for JP1/AJS3 version 2.0 において、制御上の問題が生じる不具合が判明しました。
下記の案内に沿って事象の発生要因をご確認の上、version 3.0 への更新をお願いいたします。
■ 事象の概要
Generic ARK for JP1/AJS3 の restore, remove, recover スクリプトにて2重起動防止を目的としてJP1の強制終了を行っており、一部処理をバックグラウンドで実行しています。強制終了コマンド終了直後にサービスを起動すると、バックグラウンドで実行中の処理が残っている場合があり、起動したプロセスを強制停止させて起動に失敗するケースがありました。
■ 影響のある製品とバージョン
問題の事象が生じ得る製品およびバージョンは以下の通りです。
・Linux版 Generic ARK for JP1/AJS3 Manager Version 2.0, 1.0
・Generic ARK for JP1/AJS3 Manager
・Generic ARK for JP1/Base
・Linux版 Generic ARK for JP1/AJS3 Agent Version 2.0, 1.0
・Generic ARK for JP1/AJS3 Agent
・Generic ARK for JP1/Base
※ いずれも対象のスクリプトは以下の通りです。
- restore
- remove
- recover
※ Windows 版においては、同問題は対象外です。
■ 対処方法
強制停止コマンドがバックグランドで動作中の可能性を考慮し、APP_FORCE_STOP_WAIT_TIME パラメーターで指定された時間待機してから、起動処理を開始します。
Generic ARK for JP1/AJS3 Manager 及び Generic ARK for JP1/AJS3 Agent の Version 3.0 で本問題が修正されています。Generic ARK for JP1 Version 3.0 は、2021年08月にリリースされた LifeKeeper for Linux v9.5.2 以降でご提供しております。Generic ARK for JP1 Version 3.0 では、本問題以外に以前の以下の問題の修正も含まれています。
- V2.0
Generic ARK for JP1/AJS の起動または停止処理において、JP1 の起動、停止状況確認を行った際に、JP1 から戻り値 4 が返った場合にエラーと判定しておりました。
- V1.0
[Linux]Generic ARK for JP1 のリソース起動時に lifekeeper.log に 「ERROR:lk_logmgr:log::000000:*****」のメッセージが出力される
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360039112991
■ Generic ARK for JP1 のバージョン判別方法
Generic ARK for JP1 のバージョンは下記の方法でご判断いただくことができます。
各スクリプトファイル内の Copyright の記載部分(7行目)
・Ver3.0 → Copyright (C) 2010, 2021, Hitachi Solutions, Ltd.
・Ver2.0 → Copyright (C) 2010, 2018, Hitachi Solutions, Ltd.
・Ver1.0 → Copyright (C) 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.
[対象の管理者ガイド]
● Generic_ARK_for_JP1_AJS3_Manager_管理ガイド.pdf
および
● Generic_ARK_for_JP1_AJS3_Agent_管理ガイド.pdf
■ 本件に関するご依頼事項
LifeKeeper for Linux v8.x まはた v9.x システムで version 1.0 及び 2.0 をご利用中のお客様は、LifeKeeper 製品サポート窓口にご連絡いただき、Generic ARK for JP1/AJS3 version 3.0 へのアップデートをご用命ください。また version 3.0 への差し替えに関しては、以下の要領で対応をお願いします。
1) Ver3.0 で提供されるスクリプト内に必要なパラメタを設定してください。
パラメタの設定方法は、各Generic ARK for JP1/AJS3 の管理者ガイドをご参照ください。
2) パラメタの設定が完了したら、LifeKeeper の GenericARK のスクリプト更新機能をご利用ください。
Version3.0 のスクリプトでリソースを再作成いただいても構いません。
※ LifeKeeper for Linux v7.x をご利用のお客様はサポート窓口にご相談ください。
Generic ARK 用 Script の更新機能については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ご参照ください。
[Linux][Windows] GenericARK で使用中のスクリプトを更新する手順を教えてください。
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037471512
■ 本件に関するお問い合わせ
本件に関するご質問は、弊社サポート窓口までお問い合わせください。
改訂履歴
[公開日:2021年08月09日]