現象
LifeKeeperのGUI管理画面のログ表示機能からログを参照した場合に、
ログに含まれる日本語の部分が文字化けを起こし、”□”として表示されます。
これはGUIのログ表示機能の問題であり、ログに含まれる情報そのものが文字化け状態となっているものではありません。
対象バージョン
LifeKeeper for Linux v7.5 + Redhat Enterprise Linux 6.x
LifeKeeper for Linux v7.4 + Redhat Enterprise Linux 6.x
原因
LifeKeeper のインストール時に追加される JREパッケージは、RHEL6.xでのフォントの格納場所に対応していないため、日本語フォントを出力することができません。そのため、同梱のJREはRHEL6.x の環境では正しく動作せず、結果的に GUI 上のマルチバイト文字出力の表示が “□” となります。
この問題の影響範囲は、ログのマルチバイト表示のみ(日付の表示の一部)です。
そのため、クラスター構成や製品の動作に対する影響はありません。
GUIからログを閲覧する必要が無い場合は、本問題は無視していただいて構いません。
対策
本問題は、LifeKeeper for Linux v8.1.1で改修されています。
解決方法
LifeKeeper for Linux v8.1.1またはそれ以降にバージョンアップしてください。
製品をバージョンアップできない場合は、下記の回避策を適用してください
(※下記、回避策適用された場合のサポートにつきましては後述の注意事項をご一読ください。)
回避策
RHEL 6.xに対応しているJREへアップデートすることで、本問題を回避することが可能です。
弊社ではjre1.6.0_31で本問題が回避可能であることを確認しております。
・LifeKeeper for Linux v7.4 + RHEL6 を利用のお客様
LifeKeeper for Linux v7.5 へバージョンアップを実施頂いた後、jre1.6.0_31 へのアップデートを実施
下さい。
・LifeKeeper for Linux v7.5 + RHEL6 を利用のお客様
jre1.6.0_31 へのアップデートを実施下さい。
JRE のアップデート手順は以下の通りです。
1. LifeKeeper を以下のコマンドで停止します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop (-f)
2. 以下の URL から、” jre-6u31-linux-i586-rpm.bin” をダウンロードし、
各クラスターノードにインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre-6u31-download-1501637.html
3. アップデートした JRE を LifeKeeper で利用できるように以下の変更を行います。
修正対象ファイル:
/etc/default/LifeKeeper
変更前:
PATH=/opt/LifeKeeper/bin:/usr/java/jre1.6.0_18/bin:/usr/java/bin:/usr/java/jdk1.6.0_18/bin:/bin:/usr/bin:/usr/sbin:/sbin
変更後:
PATH=/opt/LifeKeeper/bin:/usr/java/jre1.6.0_31/bin:/usr/java/bin:/usr/java/jdk1.6.0_18/bin:/bin:/usr/bin:/usr/sbin:/sbin
4. LifeKeeper を起動します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstart
注意事項
・jre1.6.0_31へのアップデートを実施された場合も、サポートは通常どおりご提供いたします。
但し、新しいJREに関連して未知の問題が発生した場合は、本問題が解決しているv8.1へのバージョンアップか、またはLifeKeeperに同梱されているJREを再度適用いただくご案内を差し上げる場合がございま
す。
・jre1.6.0_31以外のバージョンはテストされておりません。他のバージョンへのアップデートはお控えく
ださい。
<改訂履歴>
[2012年8月31日 改訂] 修正バージョンを変更しました。
[2014年4月8日 改訂] 改修済みバージョンを案内しました。
[2022年11月8日 改訂] 語彙の表記を一部修正。
関連ワード
#バージョンアップ #アップデート #アップグレード