本文書では、PowerPath RecoveryKit v6.2.3までのバージョンから、v6.4.0へのアップデート手順をご説明します。
【手順の背景】
EMC PowerPath version 5.3では、パス制御の方式に変更が加わったため、PowerPath RecoveryKit側でも対応が必要となりました。以下に本リリースの背景について概要をご案内いたします。
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PowerPath v5.3以降では、これまでのバージョンと異なる方法で、パスの制御を行います。そのため、LifeKeeper for LinuxのPowerPath RecoveryKitにおいても、v6.4.0でPowerPath v5.3への対応を行いました。
[注記]PowerPath RecoveryKit v6.4.0は、PowerPath v5.3以前のバージョンでは動作いたしません。
PowerPath 5.3で処理されるパスの制御は、これまでのバージョンのPowerPathとは大幅に異なっており、LifeKeeper製品開発チームは今回のリリース(PowerPath RecoveryKit v6.4.0)を上位互換性のないものとしました。古いバージョンのPowerPathを使用されているお客様は、本バージョンのPowerPath Recovery Kitをインストールすることができません。
なお、EMC社では、PowerPath v5.3以降に移行することを勧めています。PowerPathをv5.3以降へアップデートする場合は、PowerPath RecoveryKit v6.4.0使用してください。
また、PowerPath v5.3への移行が不可能である場合は、PowerPath RecoveryKit v6.2.3を使用してください。
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【アップデートの手順】
以下にアップデート手順の例をご案内します。
[手順1:LifeKeeperの停止]
PowerPathのアップグレード前に、LifeKeeperを停止してください。
# lkstop
LifeKeeperの停止に伴い、全てのリソースが停止します。
[手順2:PowerPathのアップグレード]
旧バージョンのPowerPathのアップグレードを行ってください。なお、この作業の詳細については、PowerPathのサポートにご相談ください。
また、アップグレード後、LifeKeeperでの保護を行う前に、PowerPath v5.3上でマルチパスが正しく構成されているかの確認を行ってください。
[手順3:PowerPath RecoveryKitのアップグレード]
PowerPath RecoveryKit v6.4.0のアップデートインストールを行ってください。
# rpm -Uvh steeleye-lkPPATH-6.4.0-2.noarch.rpm
[手順4:サーバの再起動を行ってください]
# shutdown -r 0
[手順5:LifeKeeperを起動してください]
# lkstart
[手順6:リソース起動] 必要に応じて、リソースの起動(in-service)を行ってください。
上記の手順を両ノードで実施してください。
掲載日: 2009年3月23日