LifeKeeper for Linux v7.3 から、ライセンス取得時に指定するキーとして、従来の HostID(MAC アドレス) の他に IP アドレスを指定できるようになりました。
これまでのLifeKeeper for Linuxでは、ライセンス取得時に各ノードのHostID(MACアドレス、lmhostidコマンドで取得できる値)を入力し、そのHostIDが有効なノードでのみ、LifeKeeperを稼働させることができるノードロック・ライセンスをご提供して参りました。
この度この仕組みが拡張され、HostIDではなくIPアドレスをキーに指定してライセンスを生成することが可能となりました。ユーザの皆様は、HostIDかIPアドレスのいずれかを指定することができます。LifeKeeper for Linux v7.2未満のバージョンでは従来通り、HostIDでライセンスを取得してください。
ライセンス取得作業における変更点としては、HostIDを入力していた部分にIPアドレスを入力するだけですが、入力可能なIPアドレスには制限があります。
ライセンス取得時に入力するIPアドレスは、以下のコマンドの実行結果として表示された値のみが有効です。
# /opt/LifeKeeper/bin/lmhostid -internet
このコマンドは、/etc/hostsにある自分のホスト名に対応するIPアドレスを表示します。自身のホスト名に対応するIPアドレスとライセンスキーに埋め込まれたIPアドレスが合致しない場合、LifeKeeperは起動しません。
※IPv6のアドレスは指定できません。IPv4のみでご利用ください。
ホスト名に紐づかない誤ったIPアドレスでライセンスを取得した場合は、rehost作業が必要となりますのでご注意ください。
なお、「構築完了後にサーバを移設して、ホスト名やIPアドレスを変更しなければならない」といった場合は、HostIDでライセンスを取得される事をお勧めいたします。ホスト名やIPアドレスを変更した場合、LifeKeeperの設定の修正は必要ですが、ライセンスはそのままお使いいただけます。
[注意]ライセンス取得にIPアドレスを指定できるのはLifeKeeper for Linuxだけです。Windows向け製品には適用できませんのでご注意ください。
IPアドレスの指定ができるのは、LifeKeeper for Linux v7.2以降です。v7.2未満のバージョンでは指定できません。
v7.2は国内では製品リリースしていないため、実質的にはv7.3以降のバージョンでIPアドレスによるライセンス取得が行えます。
<改定履歴>
[2012年5月2日 改定] 対応バージョンを変更しました。
[2012年6月20日 改定] 対応バージョンを更新しました。