現象
LifeKeeper for Linux v8 の PowerPath リカバリキットをインストールする際に、PowerPath リカバリキットのインストールに失敗します。
setup スクリプト実行後、LifeKeeper for Linux v8 に同梱されている PowerPath リカバリキットの rpm パッケージをインストールすると以下のエラーが出力されて、インストールに失敗します。
<出力例>
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エラー: 依存性の欠如:
steeleye-lkPlatform-6.0.0-8 は steeleye-lkPPATH-6.4.0-2.noarch に必要とされています
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また、LifeKeeper for Linux v8 未満のバージョンで PowerPath リカバリキットを既に利用している環境から LifeKeeper for Linux v8 へアップデートする際も、LifeKeeper for Linux v8 へのアップデートに失敗します。
原因
LifeKeeper for Linux v8 と PowerPath リカバリキットパッケージの依存関係に誤りがあるためです。
影響を受けるバージョン
LifeKeeper for Linux v8 (PowerPath Recovery Kit 6.4.0-2)
対処方法
本不具合は v8.1.1 で修正されております。そのため、v8.1.1 以降のバージョン
へアップグレードして頂くことを推奨いたします。
v8.1.1へのアップグレードは困難の場合、既存のバージョンで、rpm コマンド
の –nodeps オプションを使用して PowerPath リカバリキットをインストール
することで回避できます。–nodeps オプションを使用して PowerPathリカバリ
キットをインストールしても、LifeKeeper for Linux v8 ならびにPowerPath
リカバリキットの動作に問題はありません。
対処方法の詳細
以下にインストール時とアップデート時の対処方法の詳細をそれぞれご案内します。
[新規インストール時の対処方法] 新規にインストールする際は、–nodeps オプションを使用することで PowerPath リカバリキットをインストールすることが可能です。setup スクリプト実行後に以下のコマンドを実行して、PowerPath リカバリキットをインストールしてください。
<コマンド実行例>
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# rpm -ivh –nodeps
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[アップデート時の対処方法] LifeKeeper for Linux v8 未満のバージョンで PowerPath リカバリキットを既に利用している環境から LifeKeeper for Linux v8 へアップデートする際は、PowerPath リカバリキットを再インストールすることでアップデートが可能です。以下にアップデート手順をご案内します。アップデート作業の詳細については、LifeKeeper for Linux v8 アップデートガイドをご参照ください。
<アップデート手順概要>
1) lkbackup の取得
2) LifeKeeper の停止
3) PowerPath リカバリキットのアンインストール
4) setup スクリプト (LifeKeeper for Linux v8) の実行
5) PowerPath リカバリキットのインストール
6) その他リカバリキットのアップデート
7) LifeKeeper の起動
<アップデート手順詳細>
以下の作業は、全てのノードで実施ください。
1) lkbackup の取得
-> lkbackup -c コマンドを実行して LifeKeeper の構成情報を取得します。
※詳細については、アップデートガイドをご参照ください。
2) LifeKeeper の停止
–> lkstop コマンドを実行して LifeKeeper を停止します。
※詳細については、アップデートガイドをご参照ください。
3) PowerPath リカバリキットのアンインストール
–> rpm コマンドを使用して PowerPath リカバリキットをアンインストールします。
<コマンド実行例>
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rpm -e steeleye-lkPPATH-6.4.0-2.noarch.rpm
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4) setup スクリプトの実行
–> LifeKeeper for Linux v8 の setup スクリプトを実行します。
※詳細については、アップデートガイドをご参照ください。
5) PowerPath リカバリキットのインストール
–> rpm コマンドを使用して PowerPath リカバリキットをインストールします。
<コマンド実行例>
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rpm -ivh –nodeps
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6) その他リカバリキットのアップデート
–> rpm コマンドを使用して、他のリカバリキットをアップデートします。
<コマンド実行例>
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rpm -Uvh <対象リカバリキットのフルパス>
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※詳細については、アップデートガイドをご参照ください。
7) LifeKeeper の起動
–> lkstart コマンドを実行して LifeKeeper を起動します。