LifeKeeperの常駐プロセスが意図せずに止まった場合、何れのバージョンでも常駐するプロセスは自動的に再起動します。尚、v7.5 以前と v8.0 以降でLifeKeeper の常駐プロセスを制御する方法は異なります。
v7.5以前のバージョン
LifeKeeper の正常動作に必要な各プロセスは、/etc/inittab より respawn アクションで起動されています。各プロセスは init の監視下に置かれるため、プロセスが消失した際は init により自動的に再起動が行われます。
v8.0以降のバージョン
LifeKeeper for Linux v8.0 以降のバージョンから、起動時のイニシャライズにおいて、inittabによる制御から runit による制御になりました。v8.0 以降の LifeKeeper の常駐プロセスが意図せずに止まった場合、runit(runsv)により自動的に再起動が行われます。
[参考情報]
LifeKeeper の常駐プロセスの稼働状態を確認する際は、ps コマンドを利用して確認してください。
以下に、v8.2 の環境で lk_logmgr のプロセスが 異常終了してしまった後の確認状況を例として記載します。
#ps -auxf
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
(中略)
root 3874 0.0 0.0 3932 404 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lcm
root 3875 0.0 0.0 3932 408 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/steeleye-lighttpd
root 3876 0.0 0.0 3932 408 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lkvmhad
root 3878 0.0 0.0 3932 404 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lkcheck
root 3879 0.0 0.0 3932 408 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lkscsid
root 3880 0.0 0.0 3932 404 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/ttymonlcm
root 3881 0.0 0.0 3932 404 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lcd
root 3991 0.0 0.0 3932 408 ? Ss Jan19 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lkguiserver
root 5629 0.0 0.0 3932 408 ? Ss 00:56 0:00 \_/opt/LifeKeeper/bin/lk_logmgr
(中略)
→ lk_logmgr の時間が変わっており再起動されていることが分かります。
LifeKeeper では常駐プロセスの他に常駐プロセスを監視する runsv プロセスがありますが、このプロセスは手動で停止しないでください。
例
/opt/LifeKeeper/sbin/runsv lk_logmgr
■runsv プロセスは常駐プロセスが停止した際の再立ち上げのために動作いたしますが、それ以外は動作しない為、異常終了する可能性は極めて低いプロセスとなります。
■runsv 関連のプロセスを手動で停止すると LifeKeeper 関連のプロセスも停止致します。その際に発生する動作につきましては製品として保証しかねますのでご注意ください。
もし誤って停止してしまった場合は LifeKeeper を再起動することで復旧いただけます。
■LCMプロセスが異常終了した場合はフェイルオーバーする場合がございます。
常駐プロセスの監視方法に関しては、以下の情報もご参照ください。
[Linux]LifeKeeperのプロセス監視を行いたいのですが、監視対象となるプロセスを教えてください。
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037774991