v7.5以前のバージョンについて
LifeKeeperの正常動作に必要な各プロセスは、/etc/inittabよりrespawnアク
ションで起動されています。各プロセスはinitの監視下に置かれるため、プロ
セスが消失した際はinitにより自動的に再起動が行われますので、一般的には
LifeKeeperの各プロセスを監視する必要性は低いものと考えております。
以下はLifeKeeperの常駐プロセスの一覧です。監視を行われる際のご参考とし
てください。
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/opt/LifeKeeper/bin/lk_logmgr
ログを管理するプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lcm
TCPによるハートビート通信の管理やクラスタを構成するノード間の通信についての管理を行うプロセスです。
なお、LCMプロセスが異常終了した場合はフェイルオーバーする場合がございます。
/opt/LifeKeeper/bin/ttymonlcm
tty によるハートビート通信を監視しているプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lcd
LifeKeeper Configuration Database (LCD) を制御するプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lkcheck
リソースの監視を管理するプロセスです。quickCheckスクリプトの実行とその
実行結果による内部的なイベントの通知などを行います。
/opt/LifeKeeper/bin/lkscsid (lkccissd) ※1
リザベーションコマンドの発行により共有ディスクの監視を行っています。
/opt/LifeKeeper/bin/runGuiServer ※2
lkGUIserverコマンドによって制御されるGUIサーバのプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/mhttpd ※2
Webブラウザ経由でGUIを表示するために使用するサーバのプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lkvmhad※3
LifeKeeper を仮想環境にて使用するためのプロセスです。
※仕様により、物理環境のみの場合でも、このプロセスは起動します。
※1
lkccissdは、共有ディスクにHP社のCCISSドライバを使用するデバイスを使用
している場合のみ使用いたします。
※2
runGuiServer及びmhttpdは、GUIサーバが起動している場合のみ常駐いたします。
尚、LifeKeeper v7.5より、/opt/LifeKeeper/bin/mhttpd から/opt/LifeKeeper/sbin/steeleye-lighttpdへ変更となりました。
※3
lkvmhadはv7.5から新たに追加されたプロセスです。
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v8.0以降のバージョン
LifeKeeper for Linux v8.0 以降のバージョンから、起動時のイニシャライズにおいて、inittabによる制御からrunitによってイニシャライズを制御するようになりました。
LifeKeeperの起動と停止はlkstartコマンド、lkstopコマンドを使用します。従って、この変更によってユーザーの操作や管理に変更が及ぶことはございません。
LifeKeeper v8.0 以降のLifeKeeperの常駐プロセスの一覧です
runit に関連するプロセスは、下記一覧のrunsvdirとrunsvになり、LifeKeeper の各プロセスについては runsv が監視および起動停止等の制御を行っています。
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/opt/LifeKeeper/bin/lk_logmgr
ログを管理するプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lcm
TCPによるハートビート通信の管理やクラスタを構成するノード間の通信についての管理を行うプロセスです。
なお、LCMプロセスが異常終了した場合はフェイルオーバーする場合がございます。
/opt/LifeKeeper/bin/ttymonlcm
tty によるハートビート通信を監視しているプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lcd
LifeKeeper Configuration Database (LCD) を制御するプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lkcheck
リソースの監視を管理するプロセスです。quickCheckスクリプトの実行とそ
の実行結果による内部的なイベントの通知などを行います。
/opt/LifeKeeper/bin/lkscsid
リザベーションコマンドの発行により共有ディスクの監視を行っています。
/opt/LifeKeeper/bin/runGuiServer ※1
lkGUIserverコマンドによって制御されるGUIサーバのプロセスです。GUIサー
バが起動している場合のみ常駐いたします。
/opt/LifeKeeper/sbin/steeleye–lighttpd
Webブラウザ経由でGUIを表示するために使用するサーバのプロセスです。
/opt/LifeKeeper/bin/lkvmhad
LifeKeeper を仮想環境にて使用するためのプロセスです。
※仕様により、物理環境のみの場合でも、このプロセスは起動します。
/opt/LifeKeeper/sbin/runsvdir
各プロセスの管理を行います。
/opt/LifeKeeper/sbin/runsv
各プロセスの管理を行います。
※1
runGuiServer プロセスを起動する際、ポート 82(TCP)での通信を可能とするための設定も実施致します。
プロセス起動時に、既に、ポート 82(TCP)が設定されている場合、ポートの設定処理は失敗となり、プロセス起動自体も失敗との判定になります。
プロセス起動が失敗した場合は、明示的に、runGuiServer プロセスを終了する処理が発生します。
なお、kill -9 <PID> コマンドにて、runGuiServer プロセスを終了した場合、ポート 82(TCP)の設定は残ります。そのため、プロセスの自動復旧時に、上記の状況が発生することから、復旧は失敗(runGuiServer プロセスは終了)となります。
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改訂履歴
[公開日:2011年03月16日]
[更新日:2015年02月26日]
[更新日:2023年03月10日 : LCMプロセスが異常終了した時の動作について追記]