対象製品
SIOS Protection Suite for Linux の全バージョン
LifeKeeper for Linux の全バージョン
概要
LifeKeeperの運用にあたり基本的な操作方法のご案内です。
以下の操作方法をご案内しております。
---LifeKeeper本体の操作---
■ LifeKeeper の起動手順
■ LifeKeeper の起動確認手順
■ LifeKeeper の停止手順
■ クラスタ内のすべてのLifeKeeperを再起動する手順
---リソース関連の操作---
■リソースを起動する手順
■リソースを停止する手順
■リソースを切り換える(スイッチオーバー)手順
各手順
■ LifeKeeper の起動手順
コマンドのみの操作です。
(1) LifeKeeper を起動したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のようにコマンドを実行します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstart
■ LifeKeeper の起動確認手順
コマンドのみの操作です。
(1) LifeKeeper の動作を確認したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のようにコマンドを実行します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lktest
以下の 3つのプロセスが表示されていれば、LifeKeeper が起動している状態と判断できます。
lcm
lcd
ttymonlcm
■ LifeKeeper の停止手順
いずれもコマンドのみの操作です。
【 LifeKeeper とリソースすべてを停止する場合 】
(1) LifeKeeper を停止したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のようにコマンドを実行します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop
(3) プロンプトが返却されれば停止完了です。
【 リソースのみ起動させておき、LifeKeeper のみを停止する場合】
LifeKeeperによる監視を停止できますので一時的なメンテナンスなどで利用します。
(1) LifeKeeper を停止したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のようにコマンドを実行します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop -f
(3)プロンプトが返却されれば停止完了です。
■ クラスタ内のすべてのLifeKeeperを再起動する手順
いずれもコマンドのみの操作です。
2台構成のサーバで構築されているクラスタを例にしております。
(1) 待機系ノードに root ユーザでログインします。
(2) 待機系ノードで以下のコマンドを実行し LifeKeeper を停止します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop
(3) 稼働系ノードに root ユーザでログインします。
(4) 稼働系ノードで以下のコマンドを実行し LifeKeeper を停止します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop
※(1)(2)、(3)(4) は逆でも構いません。DataKeeper を利用している場合はデータの整合性の観点から稼働系からの停止をお勧めしています。
(5) 待機系ノードで以下のコマンドを実行し LifeKeeper を起動します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstart
(6) 稼働系ノードで以下のコマンドを実行し LifeKeeper を起動します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstart
Quorum/Witness を majority モードで利用している際のサーバ再起動順は以下の資料をご参照ください。
[Linux] Quorum/Witness を majority モードで利用している際のサーバ再起動順について
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/900002606066
■ リソースを起動する手順
【 LifeKeeperGUI の操作 】
(1) LifeKeeperGUI にログインします。
(2) 起動したいリソースをマウスで選択し右クリックします。
(3) コンテキストメニューから in service を選択し起動します。
依存関係のあるリソースを起動する場合。
- 依存関係の最上位のリソースを起動すると、依存関係で結ばれているリソースのすべてが起動します。
- 依存関係の中間にあるリソースを起動すると最下位のリソースから in service 操作を実施したリソースまでが起動します。
【 コマンドラインでの操作 】
(1) リソースを起動したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のコマンドを実行します。-t に起動したいリソースのタグ名を指定してください。
# /opt/LifeKeeper/bin/perform_action -a restore -t リソースタグ名
依存関係のあるリソースを起動する場合。
- 依存関係の最上位のリソースを起動すると、依存関係で結ばれているリソースのすべてが起動します。
- 依存関係の中間までのリソースを起動したい場合は、-b オプションを指定してください。
# /opt/LifeKeeper/bin/perform_action -a restore -t リソースタグ名 -b
■リソースを停止する手順
【 LifeKeeperGUI の操作 】
(1) LifeKeeperGUI にログインします。
(2) 停止したいリソースをマウスで選択し右クリックします。
(3) コンテキストメニューから out of service を選択し起動します。
依存関係のあるリソースを停止する場合。
- 依存関係の最下位のリソースを停止すると依存関係で結ばれているリソースのすべてが停止します。
- 依存関係の中間にあるリソースを停止すると最上位のリソースから out of service 操作を実施したリソースまでが停止します。
【 コマンドラインでの操作 】
(1) リソースを停止したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のコマンドを実行します。-t に起動したいリソースのタグ名を指定してください。
# /opt/LifeKeeper/bin/perform_action -a remove -t リソースタグ名
※ リソースの起動コマンドにある -b オプションはリソース停止時は利用出来ません。
依存関係のあるリソースを停止する場合。
- 依存関係の最下位のリソースを停止すると依存関係で結ばれているリソースのすべてが停止します。
- 依存関係の中間のリソースを停止した場合は、最上位のリソースから停止操作を実施したリソースまでが停止します。
■リソースを切り換える(スイッチオーバー)手順
【 LifeKeeperGUI の操作 】
(1) LifeKeeperGUI にログインします。
(2)リソースを切り換えたいノードのリソースをマウスで選択し右クリックします。
(3)コンテキストメニューから in service を選択します。
依存関係のあるリソースを切り換える場合。
- 依存関係の最上位のリソースを起動すると依存関係で結ばれているリソースのすべてが切り替わります。
- 依存関係の中間にあるリソースを指定した場合は、対向先ノードの依存関係のあるリソースがすべて停止され、最下位のリソースから in service 操作を実施したリソースまでが起動します。
【 コマンドラインでの操作 】
(1) リソースを起動したいサーバに root ユーザでログインします。
(2) 以下のコマンドを実行します。-t に起動したいリソースのタグ名を指定してください。
# /opt/LifeKeeper/bin/perform_action -a restore -t リソースタグ名
依存関係のあるリソースを切り換える場合。
- 依存関係の最上位のリソースを起動すると依存関係で結ばれているリソースのすべてが切り替わります。
- -b オプションを指定して中間のリソースを起動した場合、対向先ノードの依存関係のあるリソースがすべて停止され、最下位のリソースから -b オプションを指定したリソースまでが起動します。
【関連資料】
LifeKeeper for Linux コマンド一覧
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037724691
[Linux][Windows]コマンドでリソースを起動/停止する方法
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037733911
改訂履歴
[公開日:2022年10月26日]