LifeKeeperで保護するアプリケーションやファイルシステム(共有領域)等は、「リソース」として管理します。アプリケーションやファイルシステム毎に個々のリソースが作成されます。作成されたリソースに対して自動的に監視を行い、異常が発生した場合はフェイルオーバー(リソースの停止や起動)も自動的に行われます。
一般的には、以下のようなリソースの階層になります。最上位のリソースは「アプリケーションA」、最下位のリソースは「ファイルシステム」となります。
アプリケーションA:クラスターで保護したいアプリケーション
仮想IPアドレス:サーバーが切り替わっても同じIPアドレスで接続するための仮想IP
ファイルシステム:サーバーが切り替わっても継続して利用したいデータがあるファイルシステム
LifeKeeperはリソースの起動や停止時にこの階層に沿って動作します。
■リソース起動時
■リソース停止時
依存関係はアプリケーションやファイルシステムとの起動停止順序を考慮する必要があります。本来アプリケーションを停止してからファイルシステムを停止するアンマウントする必要がありますので、この順番を入れ替えてしまうと正常に動作しません。ただし、アプリケーション間やファイルシステムとの順番が正しければ、リソースの依存関係を追加したり変更することが可能です。
例として、上記のリソース構成にもう1つアプリケーション(アプリケーションB)のリソースを追加してみます。追加するアプリケーションBは、「IPリソースより後に起動したい」かつ「アプリケーションAより後に停止したい」という要件の場合、以下のように追加することで要件を満たすことが可能となります。
リソースの依存関係は、LifeKeeperのGUIやLKCLI(コマンド)でも簡単に(依存関係の)作成および削除を行うことが可能です。