対象製品:以下製品の全バージョン
SIOS Protection Suite for Windows
DataKeeper for Windows Cluster Edition
DataKeeper for Windows Standard Edition
[現象]
以下の場合、LifeKeeper/DataKeeper にてリソースの切り替えを行うと、リソースの停止に失敗してリソース切り替えが行えません。
- LifeKeeper にて保護しているボリュームリソース(*)上に、Volume Shadow Copy Service (以降、VSS)のスナップショットを配置している場合。
(*)共有ディスク、DataKeeper によるミラーボリュームです。 - DataKeeper のミラーボリューム上に、VSS のスナップショットを配置している場合。
本現象に合致している場合は以下ログがアプリケーションイベントログに出力され、リソース停止に失敗します。
Process: remove.ksh(PID) *ERROR* (No. 12039) LifeKeeper: Volume (drive letter): is being used for Volume Shadow Copy snapshot storage. Cannot take this volume out of service. LRACI 1 remote remove of resource "リソース名" on machine "(ノード名)" failed
[原因]
LifeKeeper のボリュームリソース上、および DataKeeper のミラーボリューム上には VSS のスナップショットを配置する事をサポートしていないためです。
[対処]
該当のボリュームから VSS のスナップショットを削除、および、配置しないようにしてください。
操作方法は、次の手順となります。
(Volume Shadow Copy の無効化のみでは改善されませんのでご注意ください。)
- Windows エクスプローラにて、問題のボリュームを右クリックして、「シャドウコピーの構成」を選択します。選択後、「シャドウコピー」画面が表示されます。
- 「シャドウコピー」画面にて、問題のボリュームのシャドウコピーを一度有効とします。
- 「選択したボリュームのシャドウコピー」項目に表示されているデータをすべて削除して、
問題のボリュームを改めて無効とします。
なお、上記の操作でもスナップショットが完全に削除できないことがあります。
そのような場合は、vssadmin コマンドにてスナップショットを削除してください。
- 確認コマンド
"%LKBIN%"\ksh "%LKBIN%"\vssadmin_wrapper.ksh list shadowstorage /on=<ドライブラベル>
例
"%LKBIN%"\ksh "%LKBIN%"\vssadmin_wrapper.ksh list shadowstorage /on=E:
上記例のように E ドライブの状態を確認した際に「シャドウ コピーの記憶域関連付け」で表示されているドライブが E ドライブであれば以下のようなコマンドでの削除が必要です。
vssadmin delete shadowstorage /For=e: /On=e:
別のドライブ、例えば G ドライブが表示される場合は以下のコマンドとなります。
vssadmin delete shadowstorage /For=g: /On=e:
シャドウコピーの記憶域の使用率が 0% となっておりましても、情報が表示された時点でシャドウコピーの利用設定が残っている状態ですのでそれを削除する必要がございます。
その他、製品マニュアルにも関連情報を記載しておりますので、あわせてご確認ください。
ボリュームシャドウコピーを使用する
http://docs.us.sios.com/dkce/8.7.1/ja/topic/using-volume-shadow-copy
ボリュームシャドウコピー (VSS)
http://docs.us.sios.com/sps/8.7.1/ja/topic/volume-shadow-copy-vss