LifeKeeper for Windows Oracle リカバリキットを利用したリソースを作成する際のつまずきやすい注意点をまとめました。リソース作成がうまくいかない場合にご参考いただければ幸いです。
Oracle ホームディレクトリ
Oracle_Home を非共有ボリューム、DB を共有ボリュームに指定する構成は LifeKeeper 8.10.0 からサポートになりました(ただし、拡張構成(Advanced configuration)を選択し、Oracle-Managed Files (OMF) は選択しないようにする)。それより前のバージョンは未サポートですので、共有ボリューム内に Oracle_Home や DB を構成してください。
Oracle_Home と DB 領域を別の共有ボリュームにする場合は Orcle_Home 側はリソース作成後に Oracle リソースの依存関係として構成されていない為、Oracle リソース作成後に手動で Oracle リソースの依存関係に追加してください。
例)
DB : Eドライブ
Oracle_Home :Fドライブ
リソース作成後の依存関係
Oracle
└ Vol.E
Vol.F
Oracle リソースと Vol.F リソースで依存関係を作成します。
Oracle
├ Vol.E
└ Vol.F
ボリュームリソースをミラーリングしている場合は、両サーバーからデータベースのフォルダにアクセス権限が付与されていてアクセス可能となっていることを確認ください。
Oracle Home ユーザーは、両ノードに適切なアクセス権限をもつ「既存のWindowsユーザー」を指定してください。
例えば仮想アカウントなどを利用した場合はアクセス権の問題で正常に動作しない可能性が生じます。
また、Oracle12cをご利用される場合のみとなりますが、その場合は組み込みアカウント("Windows Built-In Account")のご利用を推奨しています。
Oracle SID
SID は任意の名前を付けてください。
Oracle ユーザ名
DBAロールが付与されているユーザーを指定してください。
リソース作成時に sys ユーザを指定することは出来ないのでご注意ください。
(弊社では system ユーザで動作確認が行われております)
パスワードの入力
@ 等、一部記号文字はパスワードとして利用出来ない場合がございます。
その際はパスワードを変更して状況が改善するかご確認ください。
オプションサービス
選択していないサービスは Oracle リソースと一緒に起動しません。(Listener サービスを除く)
後から追加することが出来ます。
リスナー
リスナー名は SID と同じ名前にします。
リスナーの接続先は IP リソース(または LAN Managerリソース)で作成する仮想 IP アドレス(またはDNS名)を指定してください。
Oracle Database 12c をご使用の場合は、こちらも併せてご参考ください。
【実践】LifeKeeper for Windowsを使ってのOracleDBクラスター構成ガイド
https://bcblog.sios.jp/configurationguide-lkw-oracledb/