対象製品:LifeKeeper for Linux v9.4.0 以降
LifeKeeper for Linux v9.3.2 以前のバージョンでは発生しません。
LifeKeeper for Linux v9.4.0 より lkstart、lkstop コマンドを実行すると systemctl コマンドを用いて LifeKeeper サービスを操作するよう変更しております。
その為、LifeKeeper の起動と停止に systemd のタイムアウト(標準値で 90秒)が採用されるようになりました。
LifeKeeper の起動時は問題はございませんが、LifeKeeper の停止時は稼働しているリソースを先に停止するため、systemd のタイムアウトにより停止に失敗してしまう場合がございます。
データベースなど、停止に時間を要するソフトウェアをリソース保護されている場合は、以下の対処方法をご参考に、いずれかの適切なタイムアウトを設定ください。
■ systemd 全体のタイムアウトを変更する。
1./etc/systemd/system.conf 内の以下の設定のコメントアウトを外し、値を変更する。
#DefaultTimeoutStopSec=90
2.systemd をリロードする
# systemctl daemon-reload
注意点:
この設定は systemd が扱うサービスすべてに影響します。LifeKeeper のみ対応したい場合は、lifekeeper.service に設定を追加する対応を行ってください。
■ lifekeeper.service のタイムアウトを変更する。
1./usr/lib/systemd/system/lifekeeper.service 内の [Service] セクションに以下の設定を追加します。
TimeoutStopSec=<値(数字)>
2.systemd をリロードする
# systemctl daemon-reload
注意点:
LifeKeeper の再インストールを行うと設定が戻りますので都度設定を行ってください。
◆LifeKeeper の停止がタイムアウトで失敗してしまった場合
LifeKeeper の停止がタイムアウトで失敗してしまった場合は、OS を再起動させてください。
尚、lkstop の -f オプションでは systemd のタイムアウトの影響を受ける可能性は極めて低いと考えております。
これはリソース停止を伴わない動作となるためです。
改訂履歴
2022年11月8日 語彙の表記を一部修正。
関連ワード
#バージョンアップ #アップデート #アップグレード