2012年12月26日(水) より、LifeKeeper for Linux v8 Update1(v8.1.1)の販売を開始いたしました。
以下が詳細となります。
■動作環境
以下のプラットフォームを新たにサポートしました。
・Red Hat Enterprise Linux 6.3
・SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2
・CentOS 6.3
■機能追加・変更
[全般]
・DB2 ARKとDMMP ARKが対応したsyslogによるログ出力に、DB2 ARK、DMMPARKが対応しました。
[Core]
・RHEL5.6環境でのext4を正式にサポートしました。
[Oracle]
・oracle home以下に複数のインスタンスが存在する場合の、 lksupport実行時の処理を改善しました。
[Postfix]
・quickcheckの処理にて、postfixプロセスの確認処理を全般的に改善しました。
[SAP]
・ユーザーがsapcontrolコマンドで明示的にプロセスを停止した場合に、
その後の監視処理でプロセス停止を検知し、recover処理が実行される問題を改善しました。
・リソース起動時とファイルハンドラを制御する処理を改善しました。
[DMMP]
・全てのpathが登録されていた場合にReservation Conflictsと判定されなかった一部のStorageについて、
hba registrationを使って正しく判定するように処理を改善しました。
[DataKeeper for Linux]
・レプリケーションパスとして設定されているコミュニケーションパスが
切断された際のnbd の制御を改善しました。
・DataKeeper のミラー作成時のコマンドオプションを一部見直しました。
[その他]
・製品CDをSingle CD Image化しました。
これによりCoreパッケージと各種ARKパッケージのセットアップを同時に実行できます。
・pdkshパッケージとkshパッケージが競合しないようにインストール時の処理を改善しました。
・Pluggable Authentication Module (PAM)認証に対応しました。
・Coreモジュールをライセンス関連モジュールの前にインストールするよう、
セットアップ時の処理の順番を変更しました。
・RHEL6.0のマルチバイト環境(日本、中国語)にてメッセージが正しく表示されていなかった為、
製品で使用しているJREを更新しました。
・RHEL/CentOS 6.0 の kernel を更新すると nbd モジュールが更新されてしまう為、
LifeKeeperの再インストールが必要となっていた事象に対応しました。
■修正
以下の不具合修正を行いました。
[Core]
・ノード障害時のフェイルオーバにおけるリソース起動に失敗すると、
ランダムにリソースが OSUになってしまう場合がある。
・lcdデータベースに関連するコマンド実行において、結果の出力が大きい場合、
core dumpが発生する。
・フェイルオーバにおけるファイルシステムリソースのumount処理に問題があり、
結果として、両系マウントとなってしまう可能性があった。
[DMMP]
・リザベーションの開放に失敗する場合がある。
・他のノードがリザベーションを奪取した場合に、OSの再起動が正しく行われない場合がある。
・HP社3PAR F400ストレージにおいて、全てのpathが登録されている場合に、
Reservation Conflictsが検知されない場合がある。
[MD]
・ストレージとの接続がすべて切断された場合、
一部の MD コンポーネントが停止されない場合がある。
・restore処理にて、udev プロセスによるディスクデバイスの削除/追加処理が
正しく行われない場合がある。
[PowerPath]
・PowerPath ARKが導入されている環境で、LifeKeeper v7.5からのアップグレードが失敗する。
[DataKeeper for Linux]
・待機系サーバの再起動、もしくは待機系サーバのLifeKeeperの再起動を行った後、
nbdデバイスの切り離しに失敗する場合がある。
・modprobeコマンドに–forceオプションを使用しないよう修正しました。
・HADRパッケージを削除する際、不要なシンボリックリンクが残存する。
・同期完了後、data_corruptフラグの削除に失敗する場合がある。
[Apache]
・監視処理においてソケット接続に失敗してもrecover処理が実行されない場合がある。
[DB2]
・DB2のリソースを拡張する際、CoreDumpが出力される場合がある。
・DB2のバージョン表記が日本語環境にて正しく表示されない。
[Oracle]
・ロケールがEnglish以外のOSにて Oracleのリソースが作成できない。
・Oracle ARKのインストール時にoratab内の不必要な設定情報まで更新してしまう。
・listenerのクイックチェックに失敗した際、エラーログが出力されないまま
recovery処理が実行される場合がある。
・Oracle arkの クイックチェック等で実行されるclean up処理において、
誤ったプロセスをプロセスをkillしてしまう。
・listenerのクイックチェックに失敗した場合に、
エラーログが出力されずにrecovery処理が実行される。
[PostgreSQL]
・LKPGSQL_DISONNECT_CLIENT=1とした場合、local recoveryに失敗する場合がある。
・PostgreSQL ARKのremove処理にて、パラメータの比較処理の不具合。
・LKPGSQL_DISONNECT_CLIENT=0と設定された場合の処理の不具合。
[MQ]
・MQ 7.1にてサービスの起動に失敗する場合がある。
・MQ 7.1 以降の環境にて、標準の管理ツールであるamqiclenが実行されている場合に
remove処理実行時にその旨のログ出力がされない。
・シングルモードのMQプロセスが実行されていない場合、
Local recovery処理に失敗する不具合を修正しました。
・MQ ARKにてNFSv4環境でシンボリックリンクを利用していると、リソース拡張に失敗する。
[SAP]
・ERSリソースを拡張後、GUI上のステータスが”unknown”となってしまう。