LifeKeeper for Linux v9.0.0より、Chefのサポートを開始します。
※Chefのサポートはv9.5.0までとなります。v9.5.
Chefとは、サーバー構築を自動化する手段の一つであり、サーバの構築、設定をRubyコードで記述し、そのコードを元に自動で設定を行います。
一度コードを記述してしまえば、同一の環境を複数台作成することができます。コードの通りに環境を構築するため設定ミスもなく構築作業に掛かる時間を短縮することが可能です。
Chefの機能を利用することで、LifeKeeperのセットアップからリソース作成までを、自動的に行なうことが可能となりました。
【Chefの利用例】
・検証環境の構成情報を抜き出し、新たなサーバに適用することで、検証環境の設定をそのままに本番環境として利用できる
・本番環境の情報を元に、同一の環境を複製することができる
LifeKeeperのChefについては、以下のドキュメントをご参照ください。
http://jpdocs.us.sios.com/Linux/9.0/LK4L/QuickStartPDFs/Content/Resources/pdfs/quick_start_guides/ChefSupportDocumentation.pdf
■留意事項
●client hostnameについて
新規に作成するサーバのホスト名にドメイン名が含まれないように設定をしてください。
ドメイン名を含んでいる場合、リソースの復元に失敗します。
●リソース作成順について
リソースの作成は必ず稼動系から作成してください。
待機系からリソースを作成した場合、リソース作成に失敗します。
●環境依存情報
特定の環境では、LifeKeeperの仕様によりインストール後に、LifeKeeperの設定ファイルを修正する必要がございます。
【修正箇所】
・ネットワーク上にブロードキャスト ping
に対して応答可能なシステムが存在しない環境の場合、/etc/default/LifeKeeperファイルのNOBACASTPINGの値を0から1に変更してください。
・仮想環境など、SCSI IDの取得できないディスクを使用する場合には/opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/DEVNAME/device_patternファイルの編集が必要となります。詳細は、以下のURLをご参照ください。
[Linux]ERROR 104052: Cannot get the hardware ID of device “デバイス名”についてhttps://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037734271
以下のコマンドを実行することで、変更・追加することもできます。
コマンド例
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・sed -i “s/NOBCASTPING=0/NOBCASTPING=1/” /etc/default/LifeKeeper
・echo “/dev/sdb*” >> /opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/DEVNAME/device_pattern
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1番目のコマンドはsedを用いて/etc/default/LifeKeeper のNOBCASTPING=0を1に変更しています。
2番目のコマンドはDataKeeperで保護するディスクのデバイスID”/dev/sdb*”をdevice_patternファイルの末尾に追加してます。
●run_list登録について
LifeKeeperの各cookbookには依存関係があり、以下の順序で実行される必要があります。
“1. lkinstall”の前に、”3. resource”のcookbookを実行するこということはできません。
途中にLifeKeeper以外のcookbookを実行する場合は動作に問題はありません。
LifeKeeperの各cookbookの依存関係
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1. lkinstall
2. commpath
3. resource
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run_listを使用して一度に実行する場合は、依存関係を維持したrun_listにしてください.
コマンド例
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$ knife node run_list set lkinstall commpath resource
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●Chef利用時のLifeKeeperのライセンスファイルについて
3つ以上ライセンスをお持ちのお客様は、ライセンスファイルを1つのファイルにまとめてから、Chefを用いたインストールを行なってください。
ファイルをまとめた記載例です。
【まとめたライセンスファイル例】
[root@sios ~]# cat license.lic
#Core
#——————————————–
FEATURE lklce steeleye 1.003 xxxx\
SIGN=”xxxxx”
#——————————————–
#Oracle
#——————————————–
FEATURE lklce_database_oracle steeleye 1.003 xxxx\
SIGN=”xxxxx”
FEATURE lklce_database_listener steeleye 1.003 xxxx\
SIGN=”xxxxx”
#——————————————–