LifeKeeper for Linux v9.3.2以降では、共有ストレージのサポートポリシーとして下記の4種類を提供しています。
- サポートストレージ一覧に掲載されたストレージ
- ストレージベンダーによって認定済みのストレージ
- 個別サポート済みのストレージ
- Any Storage
上記4.のAny Storageは、以下の条件を全て満たす環境で利用されるストレージを指します。
- OSやハードウェア、プラットフォームでサポート済みのストレージであること
- LifeKeeper のSCSI Reservation 機能をオフにすること
- LifeKeeper のQuorum/Witnessによるフェンシング機能を採用すること
※Any Storageでは、QUORUM_MODEはmajorityとstorageがサポートされます。
Any Storageでは、ストレージのI/OフェンシングをSCSI Reservationではなく、Quorum/Witnessを使う点がポイントです。Any Storageではこの特性により、上記1.~3.のいずれにも当てはまらない共有ストレージの使用が可能になります。
Any Storageを適用する場合の各環境毎の注意点です。
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物理環境
- ハードウェアやOSの要件は、製品の要件に準じます。
- 接続方式(FC、iSCSI、SASなど)は不問です。
- シングルパス・マルチパスのいずれもサポートされます。但しマルチパスを使う場合は、DMMP(Device Mapper Multipath ARK)のみがサポートされます。
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仮想環境
- 仮想環境(vSphere等)やゲストOSの要件は、製品の要件に準じます。
- 接続方式(FC、iSCSI、SASなど)は不問です。
- シングルパス・マルチパスのいずれもサポートされます。但しマルチパスを使う場合は、DMMP(Device Mapper Multipath ARK)のみがサポートされます。
※ご留意頂きたい点※
Any Storageのポリシーとして、任意の共有ストレージとQuorum/Witness機能を組み合わせて使用することが製品のサポートの前提です。Quorum/Witness機能を使用しない場合は製品のサポート対象外となります。
LifeKeeperとQuorum/Witnessとの組み合わせに関する動作や仕様につきましては、製品のサポート対象です。ただし、個々の共有ストレージに依存する事象については製品のサポートの対象外となります。
ご利用のストレージメーカーへのお問い合わせ窓口を確保の上、お客様にて十分な動作確認の上で採用されることを推奨します。
※各機能の詳細は以下を確認してください。
改訂履歴
[更新日:2024年9月25日]接続方式について不問である旨に変更
[更新日:2022年10月25日]各環境毎の注意点など詳細な内容を追記
[更新日:2019年10月21日] リンク先ドキュメントを最新のものに変更
[公開日:2019年08月21日]