【現象】
LifeKeeperの各マルチパスリカバリキット(DMMP, PowerPath, SDD, HDLM)のリソース監視においてメモリリークが生じます。
【原因】
各マルチパスリカバリキットは、以下の2種類のチェックシナリオを実行します。
1) デバイスに対するIOの確認とマルチパスソフト固有の制御コマンドによるデバイス状態の確認。
2) sg_persistコマンドを使用したpathの登録と、ディスクのリザベーション。
デフォルト設定では、「デバイスの状態確認」を quickCheck スクリプトから120秒おき、「Pathの登録とディスクのリザベーション」を quickCheckスクリプトからfork する子プロセスにより10秒おきに実施しますが、このquickCheckよりforkされる子プロセスがメモリリークを起こします。
【対象パッケージ】
以下の各マルチパスリカバリキットの全バージョン。
– PowerPath Recovery Kit:
steeleye-lkPPATH-6.2.1-2.noarch.rpm 以前
– IBM Subsystem Device Driver (SDD) Recovery Kit:
steeleye-lkSDD-6.2.1-2.noarch.rpm 以前
– Device Mapper Multipath (DMMP) Recovey Kit:
steeleye-lkDMMP-6.2.1-2.noarch.rpm 以前
– Hitachi HiCommand Dynamic Link Manager (HDLM) recovery Kit:
steeleye-lkHDLM-6.1.0-4.noarch.rpm 以前
【本現象が解決したバージョン】
HDLM ARK以外は、4月18日付けのLifekeeper v6 Update2 メンテナンスリリース(Coreバージョンはsteeleye-lk-jp-6.2.2-1.i386.rpm)以降にアップデートしてください。具体的なパッケージ名は以下の通りです。
– PowerPath Recovery Kit:
steeleye-lkPPATH-6.2.2-3.noarch.rpm
– IBM Subsystem Device Driver (SDD) Recovery Kit:
steeleye-lkSDD-6.2.2-3.noarch.rpm
– Device Mapper Multipath (DMMP) Recovey Kit:
steeleye-lkDMMP-6.2.2-3.noarch.rpm
– Hitachi Dynamic Link Manager Software (HDLM) Recovery Kit:
steeleye-lkHDLM-6.2.2-3.noarch.rpm
※HDLM ARKのみ、Lifekeeper v6 Update2 メンテナンスリリース3で本問題が解決しています。
以上
掲載日: 2008年2月29日