現象
LifeKeeper for Windowsを導入されている環境で、TTY(シリアルポート)通信が不安定なために
OSがメモリリークを発生し、システムがダウンするという事象が報告されました。
本事象の詳細としては、TTY通信にて毎日数MBずつメモリが積み上がり、メモリ領域が枯渇する
ことによるシステムダウンが両ノードにてほぼ同時に発生しました。
LifeKeeperがフェイルオーバー処理にて切り替えを行おうとした際には、スタンバイ機側のシステム
もダウン状態であった為にサービスを継続することができませんでした。
調査結果
開発元であるSteelEye社ならびに弊社検証環境にて再現検証を行いましたが現象の再現性は確認され
ず、TTY通信が正常な環境においては発生していない事を確認しております。
原因
本現象はご報告頂いたお客様環境のみで発生しており、また開発元であるSteelEye社による調査の結
果、現象の再現性はなくLifeKeeperの不具合も確認できないため、OSあるいは特定ハードウェア固有
の不具合を起因とした問題の可能性が高いです。
回避策
OSあるいは特定ハードウェア固有の不具合を解決していただくことが根本解決となりますが、それが
困難な場合には、TTY通信パスを利用せず、TCP通信パスを利用することが有効な回避策となります。
その際は複数のTCP通信パスを利用していただくことを推奨いたします。
掲載日: 2010年9月29日