現象
IPリソースが作成されている環境において、仮想IPに紐付くネットワークケーブルを抜線するとフェイ
ルオーバーが発生し、待機系ノードの仮想IPアドレスがアクティブになりますが、障害が発生したノ
ードに仮想IPアドレスの設定が残ってしまいます。よって、そのままネットワークケーブルを接続す
ると仮想IPアドレスが重複し、当該仮想IPアドレスが機能しなくなる場合があります。
対象バージョン
LifeKeeper for Windows v7 + Windows Server 2008 (Standard/Enterprise)
(※LifeKeeper for Windows v6 + Windows Server 2008 (Standard/Enterprise)はサポート対象外となり
ます。)
原因
ネットワーク断線時のOS側の挙動がWindows 2008から変わっており、IP Recovery Kit側がその変更に
対応していないためです。
本事象の影響度
仮想IPに紐付くネットワークケーブルの障害後、フェイルオーバーは正常に行われるためHAクラスタ
の機能が損なわれることはありません。ネットワーク復旧後、復旧したサーバーと稼働中のサーバー
で仮想IPアドレスが重複する可能性があるので、速やかに以下の回避策を実施してください。
回避策
障害が発生したノードのシステムを再起動してください。再起動後、障害が発生したノードの仮想IP
アドレスの設定が削除され、正常に機能するようになります。
修正バージョン
LifeKeeper for Windows v7.0.1 以降のバージョン
以上
掲載日: 2010年3月30日
<改定履歴>
2010/12/2
修正バージョンを追加しました。
2011/3/30
修正バージョンの記載を更新しました。