Red Hat Enterprise Linux 7.x / CentOS 7.x / Oracle Linux 7.x 環境において、カーネルを 7.3 相当以降にアップデートした場合にDataKeeper が正常に動作しないという不具合が生じます。
<説明>
OS のカーネルモジュールの互換性に問題があり、アップデート前に組み込まれていたカーネルモジュールが、アップデート後のカーネルでは利用出来ません。
DataKeeper は、nbd.ko というネットワーク経由でディスクアクセスを行うカーネルモジュールを使用しています。
このモジュールは、LifeKeeper インストール時に行う setup スクリプトにより、適切なものがインストールされます。
カーネルのアップデート後に、setup スクリプトを再度実行することで、新しいカーネル用の nbd.ko が導入されます。
<回避策>
アップデート後のシステムで、LifeKeeper をインストールする際に実行した “setup” スクリプトを再実行することで問題は解消します。
なお、LifeKeeper v9.2.2 以前では”setup” を実行する前に以下のコマンドで HADR パッケージを削除してください。
Red Hat Enterprise Linux 7.x の場合
# rpm -e HADR-RHAS
CentOS 7.x の場合
# rpm -e HADR-CentOS
Oracle Linux 7.x の場合
# rpm -e HADR-OEL
該当するバージョン:
LifeKeeper for Linux v9.1.1 以降 (サポートするカーネルバージョンに起因)
関連記事:
OS をアップグレードする際の注意点
■ v9.2.2 以前
http://jpdocs.us.sios.com/Linux/9.2.2/LK4L/TechDoc/index.htm#installation/os_upgrading.htm
■ v9.3 以降
http://docs.us.sios.com/spslinux/9.4.1/ja/topic/upgrading-sps
改訂履歴
[公開日:2017年12月18日] [更新日:2018年3月19日] リンク先ドキュメントを v9.2.2 へ変更
[更新日:2018年8月22日] v9.3 以降の情報を追加。 [更新日:2019年5月13日] リンク変更 [更新日:2019年10月21日] リンク先ドキュメントを v9.4.0 へ変更