LifeKeeper for Linux v8.1.1 から lkpasswd コマンドは廃止され、OS のユーザ管理に統合されました。
これにより、OS ユーザのパスワードを変更する事により、LifeKeeper GUI のユーザのパスワードも変更されるようになりました。
これに伴い、v8.1.1 からはデフォルトの LifeKeeper GUI のログインは 「root」(システムの「root」パスワードが使用されます) となりますが、
クラスタ内のシステムで異なる「root」パスワードを使用している場合、LK GUI のログインは失敗となるため、クラスタ内の各システムのパスワードを同一にする必要があります。
なお、LifeKeeper は setup スクリプト実行時、LifeKeeper GUI に関連して以下のグループを作成します。
lkadmin, lkoper, lkguest
このグループに属する一般ユーザが LifeKeeper GUI で各グループの権限に基づいた操作を行う事ができるようになります。
権限は以下の通りです。
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lkadmin
全ての管理操作権限を持つ権限です。
lkoper
リソースの切り替え操作などが可能な権限です。リソースの作成や削除を伴う操作はできません。
lkguest
情報の表示のみが可能な権限です。リソースの起動、停止などの操作はできません。
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例として、user1 を lkadmin として設定する場合の手順を以下に記載します。
なお、ユーザの設定は両ノードで行なってください。
※前提は以下の通りです。
1) user1 ユーザが作成されている。
2) user1 ユーザにパスワードが付与されている。
[権限の追加]
# gpasswd -a user1 lkadmin
Adding user user1 to group lkadmin
[アカウント情報]
# grep lk /etc/group
lkguest:x:500:
lkoper:x:501:
lkadmin:x:502:root,user1
[権限の削除]
# gpasswd -d user1 lkadmin
Removing user user1 from group lkadmin
【参考情報】
v8.0 までのユーザの追加方法に関しては、以下の FAQ をご参照ください。
[Linux]GUI管理画面にアクセスできるユーザの設定方法(v8.0 以前)
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037429492
更新履歴
[公開日:2013年2月23日] [更新日:2015年6月16日] クラスタ内の各システムのパスワードを同一にする必要がある旨を記載しました。