LifeKeeperの停止方法は、以下の2つに分けられます。
1)LifeKeeper本体のみを停止する方法
【注意】VMDKリソースがある構成では、lkstop -f コマンドを使わず、以下のサイトで解説している方法で対応してください。
【重要】[Linux] VMDK as Shared Storage Recovery Kit 構成において、LifeKeeperを停止するとシステムが停止する
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop -f
2)LifeKeeper本体とLifeKeeperで冗長化対象としているアプリケーション(リソース)を停止する方法
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstop
1)は、冗長化対象のアプリケーションを停止せず、LifeKeeperのフェイルオーバ機能のみを停止したい場合に有効です。冗長化対象のアプリケーションの停止時間が確保できている場合、2)の方法を行ってください。
1)2)のどちらのケースもLifeKeeperの起動には、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkstart
クラスタの構成別に、フェイルオーバ機能を停止するためにどのノードのLifeKeeperを停止した方が良いかを説明します。
以下に例を示します。
a) 2ノードのActive/Standby構成
2ノード構成でnode1がActiveとなっており、node2がStandbyとなっている場合、フェイルオーバ機能を停止するには、node1のみでLifeKeeperを停止してください。node1でLifeKeeperを停止すれば、node1上でのリソース監視と、node1とnode2間のノード監視が停止しますので、フェイルオーバは発生しません。
b) 2ノードのActive/Active構成
2ノード構成でnode1がActiveとなっており、node2がActiveとなっている場合、フェイルオーバ機能を停止するには、node1,node2の両方のノードのLifeKeeperを停止する必要があります。Active/Activeの構成の場合は、リソース監視は両方のノードで動作していますので、片方だけノードを停止しても、フェイルオーバ機能の完全停止にはなりません。Active/Activeの構成の場合は、両方のノードを停止してください。なお、node1,node2上で動作しているリソースをどちらかのノードにスイッチオーバし、a)と同じ状態にして一方のノードのLifeKeeperだけを停止する方法も有効です。
c)3ノードのActive/Standby/Standby構成
3ノード構成でnode1がActiveとなっており、node2とnode3がStandbyとなっている場合、フェイルオーバ機能を停止するには、全てのノードのLifeKeeperを停止する必要があります。node1でLifeKeeperを停止した場合、node1上でのリソース監視と、node1、node2間とnode1,node3間のノード監視が停止しますが、node2,node3のどちらかでノード障害が起きた場合、node2からnode3あるいはnode3からnode2へフェイルオーバが発生します。このケースでフェイルオーバ機能を完全に停止するには、全ノードを停止する方法が確実です。