※LifeKeeper for Linux v9.7.0 からオンラインマニュアルに LVM Recovery Kit の処理概要が追加されました。
管理ガイドにある処理概要をご参照ください。
https://docs.us.sios.com/spslinux/9.7.0/ja/topic/application-recovery-kits
対象製品
LVM Recovery Kit (LifeKeeper for Linux)
本処理概要は LifeKeeper for Linux v9.0.0 に付属するリカバリキットをもとに作成し、
LVM2を保護する場合を例にご案内しています。
LVMを含むファイルシステムリソースの作成を行うと、
LifeKeeperには以下の様なリソース階層が作成されます。
[filesys]
└[lvmlv]
└[lvmvg]
└[device]
└[disk]
本処理概要においては、上記の[lvmlv]および[lvmvg]について解説します。
その他のリソースにつきましては後述の関連記事をご参照いただきますようお願いいたします。
監視処理
[lvmlv]リソース
dmsetupコマンドの出力からLVがアクティブであることを確認し、
監視処理の成功終了となります。
[lvmvg]リソース
当該リソースに監視処理はございません。
起動処理
[lvmlv]リソース
下記コマンドを実施の上、LVがアクティブ状態であることを確認し、
起動処理の成功終了となります。
# lvchange -ay <lvのパス>
[lvmvg]リソース
下記コマンドを実施の上でそれぞれの実施後に行われるVGの状態確認において、
VGがインポート状態であることを確認し、起動処理の成功終了となります。
1) # vgscan
2) # vgimport -f <vg名>
3) # vgchange -ay <vg名>
停止処理
[lvmlv]リソース
下記コマンドを最大10回(固定)実施の上、LVが非アクティブ状態であることを確認し、
停止処理の成功終了となります。
# lvchange -an <lvのパス>
[lvmvg]リソース
下記コマンドを最大10回(固定)実施の上、VGがエクスポート状態であることを確認し、
停止処理の成功終了となります。
# vgchange -an <vg名>
# vgexport <vg名>
回復処理
[lvmlv]リソース
1) 監視処理と同内容を実施します。
正常であれば回復処理は成功終了します。
異常であれば次の 2) の処理へ移行します。
2) 停止処理と同内容を実施し、次の 3) の処理へ移行します。
本項で実施される処理は、結果判定されません。
3) 起動処理と同内容を実施します。
正常であれば回復処理は成功終了します。
異常であれば回復処理は失敗終了し、リソース障害としてフェイルオーバに至ります。
[lvmvg]リソース
当該リソースに回復処理はございません。
関連資料
[Linux]FileSystemRecoveryKitの提供する機能(処理概要)を知りたいのですが
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037348492
[Linux] PowerPath Recovery Kit の処理概要
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037352532
[Linux] HDLM Recovery Kit の処理概要
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037724451
[Linux] DMMP Recovery Kit の処理概要
https://lkdkuserportal.sios.jp/hc/ja/articles/360037352432
改訂履歴
掲載日: 2016年05月20日
更新日: 2016年08月25日 関連資料を追加