■発生事象
Storage Quorum を利用する際に使用する /etc/default/LifeKeeper 内のパラメーター QWK_STORAGE_OBJECT に対して、パスが正しく設定されているにも関わらず、qwk_storage_init 実行時に以下のエラーが発生する。
/etc/default/LifeKeeper: line 315: QWK_STORAGE_OBJECT_lknode-01=s3://qwkbucket.testlk.tokyo/lknode-01,s3://qwkbucket.testlk.sydney/lknode-01: No such file or directory /etc/default/LifeKeeper: line 316: QWK_STORAGE_OBJECT_lknode-02=s3://qwkbucket.testlk.tokyo/lknode-02,s3://qwkbucket.testlk.sydney/lknode-02: No such file or directory
■原因
ホスト名にハイフン(-)またはドット(.)を含む場合、 /etc/default/LifeKeeper 内のパラメーター QWK_STORAGE_OBJECT の記述の中に限って、当該箇所をアンダースコア(_) に置き換える必要があります。
(例:QWK_STORAGE_OBJECT_lknode-01 → QWK_STORAGE_OBJECT_lknode_01)
■原因への合致条件
LifeKeeper for Linux v9.3 以降
I/O Fencing 方法として Storage Quorum/Witness を採用している
awscli が LifeKeeper で使用できるよう正しく設定されている
S3 bucket へのパスが正しく設定されている
S3 bucket へのアクセス権限が正しく設定されている
クラスターのホスト名にハイフン(-)またはドット(.)が含まれる
■対処方法
クラスターのホスト名が lknode-01, lknode-02 の場合、 /etc/default/LifeKeeper 内のパラメーター QWK_STORAGE_OBJECT に対して、例として以下のように記載します。
QWK_STORAGE_OBJECT_lknode_01=s3://qwkbucket.testlk.tokyo/lknode_01,s3://qwkbucket.testlk.sydney/lknode_01 QWK_STORAGE_OBJECT_lknode_02=s3://qwkbucket.testlk.tokyo/lknode_02,s3://qwkbucket.testlk.sydney/lknode_02
■参考ドキュメント
SIOS Protection Suite for Linux 9.4.1 テクニカルドキュメンテーション > Quorumパラメータ一覧
[Linux]Quorum Witness Kit を使用した Storage Quorum/Witness 構成ガイド
改訂履歴
[公開日:2018年12月26日] [更新日:2019年05月13日] リンク修正[更新日:2019年10月21日] リンク先ドキュメントを v9.4.0 へ変更