現象:
既存のファイルシステムリソースと同じLUNを持つファイルシステムリソースを新たに追加する際、リソースの拡張処理をキャンセルしたり拡張処理に失敗したりすると、すでに存在しているファイルシステムリソースやそのリソースと依存関係にある全てのリソースの拡張が解除されてしまいます。以下は実際の現象のイメージです
図1:サンプルファイルシステムリソース
図2:拡張処理のキャンセルを実施
図3:拡張処理のキャンセル後の状態
[img]http://lk.sios.com/uploads/img5639487dfa32affd7017c.gif[/img]
原因:
LifeKeeperでは、LUN単位でディスクの排他制御を行います。そのため、同一LUN上の複数パーティションを使用してそれぞれファイルシステムリソースを作成した場合、各ファイルシステムリソースの最下段の子リソースであるdiskリソースは同一となります。一方のリソースの拡張が解除されたりすると、影響範囲はそのdiskリソースに依存しているリソース全てに及び、それらのリソース全ての拡張が解除されます。
対象バージョン:
ALL
修正バージョン:
なし
解決方法:
拡張が解除されてしまったリソースに対し、再度拡張処理を行ってください。
この制限はLifeKeeperの仕様となります。そのため、抜本的な解決方法はありません。LifeKeeperでは1LUNに対し1パーティションを推奨しています。そのような構成でファイルシステムリソースを作成すればこの制限を受けることはありません。
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掲載日: 2005年4月25日