ファイルシステムリソースで保護している領域について、LifeKeeperは/etc/default/LifeKeeper
に記載されている以下のパラメータで閾値を設けて容量の監視を行っています。
FILESYSFULLWARN=使用率(単位%)
ファイルシステムの空き容量の不足を警告するための指標として、どの程度の使用率超過
で警告メッセージを出すかを本パラメータで指定します。
デフォルト値は 90% です。ファイルシステムの使用率がこの値を超えると LifeKeeper
の ログに警告メッセージを出力します。リソースのステータスに変化はありません。
FILESYSFULLERROR=使用率(単位%)
ファイルシステムの空き容量の不足を警告するための指標として、どの程度の使用率超過
でエラーメッセージを出すかを本パラメータで指定します。
デフォルト値は 95% です。ファイルシステムの使用率がこの値を超えると LifeKeeper の
ログに警告メッセージを出力します。( LifeKeeper v7.5 以前をご利用の場合は /var/
log/messages にも警告メッセージを出力します)このとき lcdstatus コマンドでリソー
スのステータスを確認すると、アクティブ側のリソースステータスは「 ISU 」となりま
す。
※両方のパラメータを 0 にすると空き容量のチェック機能が無効になります。
上記の閾値を越えた場合は、以下のメッセージを出力します。これは FILESYSFULLWARN 、
FILESYSFULLERROR とも同じです。
LifeKeeper for Linux v7.5 以前
/opt/LifeKeeper/subsys/gen/resources/filesys/actions/quickCheck: WARNING: 曜日 月 日 時 年: LifeKeeper protected filesystem resource “”リソースタグ名“” (ファイルシステムのパス) is 使用率% full (XXXXX free blocks).
LifeKeeper for Linux v8.0 以降
日付 ホスト名 quickCheck[PID]: ERROR:filesys:quickCheck:リソース名:124015:LifeKeeper protected filesystem "リソース名" (マウント先) is 使用率% full (XXXXXX free blocks).
FILESYSFULLWARN と FILESYSFULLERROR の閾値を越えた場合、それ自体はフェイルオーバ
のトリガとはなりません。ファイルシステムが 100% になった場合、そのファイルシステ
ムを使用している上位のリソースが、そのファイルシステムにアクセスできなくなる可能
性があり、それをトリガとしてフェイルオーバが発生する可能性は考えられます。
フェイルオーバが発生した場合、待機系へサービスの移行を試みますが、ノードが切り替
わったとしてもファイルシステムの使用率は変化しないため、待機系のサーバでも同様の
障害を検知し、正常にサービスを継続できないといった状況が考えられます。
そのため、運用上は共有ファイルシステムの空き領域にご留意ください。またこの閾値越
えで出力される LifeKeeper からの警告動作は、運用管理上の補佐的役割を果たす意味で
設定してください。
閾値を変更する場合は、 /etc/default/LifeKeeper ファイルの設定値を両ノードで同じ
値に変更してください。設定変更は即時反映されるため、 LifeKeeper の再起動は不要で
す。
改訂履歴
[公開日:2011年3月11日] [更新日:2018年3月2日]