IP RecoveryKITの提供するBackupInterface機能を用いる場合、Primary Interface とBackup Interfaceが同一サブネット上に存在する場合にはeth1の設定については、Network起動時に自動で起動しないように設定する必要があります。
これは、LifeKeeperの制限では無くOSレベルで同一サブネットに所属するNICが二枚同時に起動していることにより通信処理が正常に行えない状態に陥ることを抑止するための留意事項となります。
以下に、次の構成を例にとり作成方法を記します。
==<構成例1>===
[ServerA] eth0(Primary Interface) 実IP 10.1.0.1/8
eth1(Backup Interface) 実IP 10.1.0.2/8
[ServerB] eth0(Primary Interface)実IP10.1.0.3/8
eth1(Backup Interface)実IP10.1.0.4/8
*VIP 192.168.1.1 /24 *
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作成方法
1.eth0及びeth1を上記の構成例にある条件で設定します。
以下はServerA側のeth0/eth1の設定例です。
–ServerA:/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
〜〜略〜〜
IPADDR=10.1.0.1
NETMASK=255.0.0.0
ONBOOT=yes
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–ServerA:/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
IPADDR=10.1.0.2
NETMASK=255.0.0.0
ONBOOT=no
——————————————
2.GUIからIPリソースを作成します。
※作成時には、eth0/eth1のいずれもUPしている必要があります。
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# ifconfig eth0 up
# ifconfig eth1 up
// 既にUPしている場合は必要ありません。
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※GUI上から入力する事項(必要部分抜粋)は以下の通りです。
リソース作成時
[IP Resource] 192.168.1.1
[Netmask] 255.255.255.0
[Network Interface ] eth0
[Backup Interface] eth1
※Backup Interfaceの選択画面では、作成時点でUPされていないインタフェース
は表示されません。
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リソース拡張時
[Network Interface] eth0
[Backup Interface] eth1
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3.リソース作成後に、BackupInterfaceを手動でdownします。
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# ifconfig eth1 down
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これにより、eth0/eth1が同一のセグメントに所属する形でのバックアップインターフェースを作成することが出来ます。
正常な動作のためには、以下が必要になります。
*eth0/eth1は同一の物理セグメント上に存在していること。
端的な例として、各サーバのeth0とeth1が同一のスイッチ上のポートに接続されている場合、Activeなインターフェース が切り替わったとしても通信が維持されます。同一のブロードキャストドメイン上に両NICが存在していることが必要な条件となります。