[Linux]
LifeKeeper が提供する Application Recovery Kit で保護されるリソースの多くは、quickCheck で障害を検出した後、自ノードでのサービスの再起動を行い、
ローカルでのサービス回復を試みます。サービスの回復に失敗した場合に、待機ノードへフェイルオーバを行います。
このローカルノードでの再起動処理をスキップするには、ローカルリカバリの処理を実行するスクリプトをリネームする必要があります。
ローカルリカバリを実行するスクリプトは、以下のpathに置かれています。
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/opt/LifeKeeper/subsys/<リソース種類>/resources/<リソース名>/recovery/<リソース名>/<ローカルリカバリスクリプト>
※リソース種別は、リソースの大まかな種類を指定します。
例:
- database => Oracle、MySQL、PostgreSQLなど
- scsi => ディスク(LU)、パーティション、DataKeeper リソースなど
- comm => ip
- webserver => apache
※リソース名は保護対象の名前です。
※ローカルリカバリスクリプト名はリソースの種類毎に異なります。
※ローカルリカバリスクリプトが存在しないリソースもあります。(NAS ARKなど)
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上記の「ローカルリカバリスクリプト」をmvコマンドで名前を変更すると、自ノードでの再起動はスキップされ、障害検知後、即座に待機ノードへのフェイルオーバが行われます。
なお、この手法でローカルリカバリを回避しているシステムであっても、サポートを受けることは可能です。
但し、その状態でサポートにお問い合わせいただく場合は、必ずスクリプトのリネームでローカルリカバリを回避している旨をお伝えください。
また本手法が原因で何らかの問題が生じた場合は、リネームを元の状態に戻していただく(ローカルリカバリを有効にしていただく)様お願いする場合がございます。
予めご了承の上、上記手段の適用をご検討ください。
[注意] サポートにお問い合わせいただく際には、必ず本手法を用いてでローカルリカバリを無効にしている事をお書き添えください。
[注意] 上記の手法は、webserver、database、mailなどのアプリケーションに対してのみ実施してください。ディスクやマルチパス系のリカバリーキットに適用するのは避けてください。
[Windows]
リソースの作成のタイミングで、ローカルリカバリを有効にするかを「はい/いいえ」で設定可能です。
またリソース作成後の場合、LifeKeeper GUIで対象のリソースを右クリック > “Local Recovery”で設定を変更できます。
改訂履歴
[公開日:2011年3月16日]
[更改日:2019年8月23日] Windows版に関する記述を一部追加しました。