対象製品
LifeKeeper for Windows
Oracle リソースではリソース作成時に指定したユーザーとパスワードを利用して Oracle リソース起動時と Oracle リソース監視時に Oracle へ接続し正常性を確認しています。何らかの理由で Oracle リソースに設定したユーザーやパスワードが利用出来なくなった場合は、Oracle リソースの起動や監視に失敗するようになります。
LifeKeeper の Oracle リソースでは設定したユーザーやパスワード変更することが可能ですが、Oracle リソースの起動している時(ステータスが ISP の時)のみ変更可能という制約があり、状況によっては対処が行えません。
そのような状態に陥った場合は以下の手順をご参考に対処ください。
■対処方法(操作は管理者権限を持つユーザーで実施ください)
1) Oracle を起動させます
Windows のサービスから Oracle DB と関連するリスナーを起動させてください。
2) Oracle リソースの監視を無効化します
LifeKeeper GUI に接続し、Oracle リソースを右クリックしてクイックチェックとディープチェックの間隔を無効にします。
3) Oracle リソースのステータスを変更します(OSU -> ISP)
コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを利用して Oracle リソースのステータスを ISPに変更します。
%LKBIN%\ins_setst -t <Oracleリソース名> -S ISP
※このコマンドでは Oracle やリスナーは起動しません。
4) Oracle リソースのユーザーやパスワードを変更します
Oracle リソースのプロパティから「ユーザ管理」ボタンをクリックし、Oracle に接続するユーザーまたはパスワードを変更します。
5) Oracle リソースのステータスを変更します(ISP -> OSU)
コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを利用して Oracle リソースのステータスを ISPに変更します。
%LKBIN%\ins_setst -t <Oracleリソース名> -S OSU
※このコマンドでは Oracle やリスナーは停止しません。
6) LifeKeeper GUI から Oracleリソースを起動させます
Oracle DB はすでに起動しているためそのまま起動成功となります。
7) Oracle リソースの監視を元に戻します
LifeKeeper GUI から Oracle リソースを右クリックしてクイックチェックとディープチェックの間隔を戻してください。
※注意
ins_setst コマンドはリソースのステータスを強制的に変更するコマンドです。
ステータスを ISP にしてもリソースの起動処理は行われないため、リソースの操作等には利用することは出来ません。
また、対象のサービスが停止している状態でリソースのステータスを ISP に変更するなど、サービスの状態とリソースステータスの状態が合致しない場合は、リソース監視で異常を検出しローカルリカバリー処理やフェイルオーバーが行われますのでご注意ください。
改訂履歴
[公開日:2024年4月18日]