■対象製品
LifeKeeper for Windows ※ミラーボリュームを作成している環境のみ該当
DataKeeper for Windows
DataKeeper Cluster Edition for Windows
※LifeKeeper for Windowsでミラーボリュームを作成していない場合、または、共有ボリュームを保護している場合は該当しません。
■対象バージョン
すべてのバージョン
■事象
上記環境にて以下の環境変更を実施すると、DataKeeper UI 上や DataKeeper のアイコンに次のエラーメッセージが表示される場合があります。
・ワークグループ環境からドメイン環境へ移行する。
・ドメイン環境から別のドメイン環境へ移行する。
・ドメイン環境からワークグループ環境へ移行する。
エラー内容
<DataKeeper UI>
以下のエラーが見つかりました。
(ホスト名): このコンピューターには、次のターゲットボリュームの SIOS DataKeeper ジョブ情報がありません - (ドライブレター)
このサーバーを置き換えた場合は、以下のドキュメントに記載されている手順に従ってください。
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<DataKeeper のアイコン>
ローカル設定のエラーが検知されました。
このコンピューターには、次のターゲットボリュームの SIOS DataKeeper ジョブ情報がありません - (ドライブレター)
このサーバーを置き換えた場合は、以下のドキュメントに記載されている手順に従ってください。
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※DataKeeper のアイコンは、Windows の通知領域内に表示されます。
※当メッセージは、ミラーのターゲット側のサーバにて、DataKeeper のアイコンの右クリックのメニューから、「ローカル設定のエラーを表示する」を選択することで表示されます。
なお、上記エラーが発生している状態においても、データ同期への影響は無く、データ破壊なども発生しません。
■対処方法
LifeKeeper for Windows にて、ミラーボリュームを作成している場合。
1.LifeKeeper GUI を起動します。
2.エラーが発生しているミラーボリュームと依存関係のあるリソースがある場合、それらのリソースとミラーボリュームの依存関係を削除します。
3.ミラーボリュームを削除します。
※複数のデータレプリケーションリソースを削除する場合、削除の順番は任意となります。
4.クラスタを構成されている各サーバにて、Windows「コマンドプロンプト」を起動し、次のコマンドを実行します。
4-1) カレントディレクトリを変更します。
cd %extmirrbase%
4-2) エラーが発生しているジョブの情報を削除します。
emcmd . deletejob (JOB ID)
※JOB ID は、次のレジストリの配下のキーから確認可能です。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\ExtMirr\Parameters\Jobs\
JOB ID が存在する場合、次のようなキーとなります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\ExtMirr\Parameters\Jobs\xxxx1234-abcd-5678-efgh-123456xxxxxx
上記キーの場合、実行するコマンドの内容は次のとおりです。
emcmd . deletejob xxxx1234-abcd-5678-efgh-123456xxxxxx
4-3)echo %errorlevel% を実行し、戻り値が 0 (正常)であることを確認してください。
5.エラーが解消されていることを確認します。
6.手順3 にて削除したミラーボリュームを再作成します。
※ミラーボリュームの再作成に伴い、すべてのデータを対象とした同期が自動的に処理されます。
同期処理中はスイッチオーバーは実施不可となります。
7.手順2 にて削除したリソースの依存関係を再作成します。
DataKeeper Cluster Edition for Windows をご利用の場合。
1.Windows Server Failover Clustering(WSFC)上から、DataKeeper ボリュームを削除します。
2.DataKeeper UI にて、左ペインの「ジョブ」配下から削除対象のジョブを選択のうえ、右ペインのメニュー内から「ミラー削除」を実施します。
3.クラスタを構成されている各サーバにて、Windows「コマンドプロンプト」を起動し、次のコマンドを実行します。
3-1) カレントディレクトリを変更します。
cd %extmirrbase%
3-2) エラーが発生しているジョブの情報を削除します。
emcmd . deletejob (JOB ID)
※JOB ID は、次のレジストリの配下のキーから確認可能です。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\ExtMirr\Parameters\Jobs\
JOB ID が存在する場合、次のようなキーとなります。
(JOB ID は、ソース側、ターゲット側のいずれか一方のみ存在する場合と、両側に存在する
場合がございます。JOB ID が存在しないサーバでは、ジョブの削除作業は実施不要です。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\ExtMirr\Parameters\Jobs\xxxx1234-abcd-5678-efgh-123456xxxxxx
上記キーの場合、実行するコマンドの内容は次のとおりです。
emcmd . deletejob xxxx1234-abcd-5678-efgh-123456xxxxxx
3-3)echo %errorlevel% を実行し、戻り値が 0 (正常)であることを確認してください。
4.エラーが解消されていることを確認します。
5.DataKeeper UI にて DataKeeper ボリュームを再作成のうえ、WSFC 上に再登録します。
DataKeeper for Windows をご利用の場合。
DataKeeper UI を起動し、エラーとなっているミラーボリュームを再作成してください。
公開日:2023年XX月XX日