LifeKeeper for Windows / DataKeeper for Windows / Single Server Protection for Windows の v8.9.1 より、インストール対象サーバーのホスト ID に依存しない非ノードロックライセンスに対応しました。
非ノードロックライセンスとは
LifeKeeper for Windows (以後 DK、SSP を含みます) は、v8.9.0 のバージョンまでを対象にノードロックライセンスを発行しております。ノードロックライセンスは、ライセンスの取得時にホスト ID というサーバーの MAC アドレスから作られる情報を埋め込むことで、サーバーとライセンスを紐づけます。
非ノードロックライセンスは、ホスト ID の情報を含まず、サーバーとライセンスが紐づいておりません。そのため以下のようなシーンでお客様に利便性があります。
- 物理サーバー環境で NIC が故障した場合に、ホスト ID (そのサーバーの MAC アドレス) が確認できなくなり、NIC 交換後に新しい MAC アドレスでライセンスを再取得する必要が生じることがあります。このライセンスの取り直し作業を Rehost と言いますが、非ノードロックライセンスを適用することでどのようなケースでも Rehost を行う必要が生じません。
- クラウド環境では、仮想マシンに固有の情報が永続的に維持されるとは限りません。MAC アドレスもそのひとつであり、再起動を機に仮想マシンの MAC アドレスが変更となることは珍しくありません。LifeKeeper for Windows は、Azure と AWS 上での動作においては、LifeKeeper が自律的に Azure/AWS 上で動作していることを検知し、またその場合に限ってノードロック機能を無視します。つまり MAC アドレスの変更が生じてもそのまま動作し続けることが可能です。しかしながら課題も存在します。
- Azure/AWS 以外のクラウドをサポートする場合、そのクラウド特有の情報を発見し、認識するロジックを作成する必要がある。
- Azure/AWS かどうかを判別するロジックはクラウドベンダー側の仕様に依存しており、今後も永続的に同じ仕組みで判別可能であるかは保証されない。
- これらの課題を LifeKeeper が外部の情報に依存することなく解決するための方策として、非ノードロックライセンスを導入することにいたしました。
この非ノードロックライセンスは LifeKeeper for Windows v8.9.1 以降のバージョンでのみサポートいたします。v8.9.0 までのバージョンに適用することはサポートされませんのでご注意ください。
なお、LifeKeeper for Windows v8.9.1 はこれまでのノードロックライセンスでも動作いたします。旧バージョンからのアップデートにおいて、非ノードロックライセンスへの入れ替え作業は必須ではありません。アップデートのお申し込みの際に "LifeKeeperバージョン変更申請フォーム" より「非ノードロックライセンスを希望する」チェックボックスを ON にしていただいた場合のみ、非ノードロックライセンスを取得するための Activation ID をご提供いたします。