サポートされる構成の組み合わせ
- 下記の構成がサポートされています。
- Linux環境
- LifeKeeperとDataKeeper
- LifeKeeperとAzure共有ディスク
- Windows環境
- LifeKeeperとDataKeeper
- LifeKeeperとAzure共有ディスク
- Windows Server標準のHAクラスター機能のWSFCとDKCE(DataKeeper for Windows Cluster Edition)
- Linux環境
構成の特徴
- Azure環境では [IPリソースが保護する仮想IP] を Azure の VNET で認識する事が出来ません。この影響で、通常 LifeKeeperが想定している [IP リソースが保護する VIP] によるネットワーク通信を行うことが出来ません。このため、Azure環境ではILB(Internal Load Balancing)のヘルスチェックプローブを利用したHAクラスター構成がサポートされています。
- LifeKeeperとDataKeeperとの構成の場合、ILBのヘルスチェックに応答する機能「Gen LB(Generic ARK for Load Balancer probe reply)」の使用がサポートの前提となります。Gen LBを使うことでILBはアプリケーションに対して直接ヘルスチェックを行わないため、アプリケーション依存の問題が回避されます。
- Linux版のGen LBはLifeKeeper for Linux v9.6.2からは「LB Health Check Kit」として提供されています。
- WindowsのGen LBはこちらをご覧ください:[Windows]Generic ARK for Load Balancer probe reply の提供
- WSFCとDKCEとの構成の場合、ILBのヘルスチェックプローブはアプリケーションのポート番号を設定します。これらのAzure特有の設定と制御については、下記のマニュアルをご参照ください。
- Linux版のLifeKeeper: Azure 上の LifeKeeper 特有の設定について(v9.8.0現在)
- Windows版のLifeKeeper:Azure 特有の設定について(v8.9.2現在)
- WSFCとDKCE:AzureでDataKeeper Cluster Editionをデプロイする(v8.9.2現在)
- AZ(可用性ゾーン)については、単一のAZ構成と、AZを跨いだ構成の双方をサポートしています。
Azure共有ディスクのサポートについて
- Azure共有ディスクは、LRSとZRSの双方がサポートされます。クラスターの配置によってLRSとZRSを使い分ける必要があります。
- クラスターが単一の可用性ゾーン内で構成される場合:LRS
- クラスターが可用性ゾーンを跨いで構成される場合:ZRS
OS別の参考資料とI/Oフェンシング方式は下記をご参照下さい。
※LRS・ZRSをサポートしているリージョンの情報については、マイクロソフト様にご確認願います。
- Linux版
- 参考資料
- I/Oフェンシング
- SCSI-3 Persistent Reservations (SCSI3) Recovery Kitを使用(上記URL参照)
- Windows版
- 参考資料
- こちらから検証レポートをダウンロード願います。[準備中]
- I/Oフェンシング
- LifeKeeper for WindowsではExtMirrドライバを使い、共有ディスクのI/Oフェンシングを行っています。このため、スプリットブレイン対策機能のQuourm/Witnessは必須ではありませんが、Azure環境でより堅牢なシステムを実現するためにはQuorum/Witnessの使用が推奨されます。
- 参考資料
構成の概念図
<LifeKeeperとDataKeeperによる構成の概念図(LinuxとWindows)>
※可用性ゾーンを跨いだ構成の場合
<LifeKeeperとAzure共有ディスクによる構成の概念図(LinuxとWindows)>
※可用性ゾーンを跨いだ構成の場合
<WSFCとDKCEによる構成の概念図(Windowsのみ)>
※可用性ゾーンを跨いだ構成の場合
関連資料
- マニュアル兼詳細な構築手順
- Linux版のLifeKeeperとDataKeeperによる構成(v9.8.0現在)
- Windows版のLifeKeeperとDataKeeperによる構成(v8.9.2現在)
- WSFCとDataKeeperによる構成(v8.9.2現在)
- スプリットブレイン対策として、Quorum/Witnessの使用が推奨されています。詳しくは下記をご参照ください。
- 連携ソリューションページ